ジンセイ=ジンセイ!

聖戦士としてならワンチャンあると思う

人選今までのアニメベストエピソード十作

 気付いたら四月まで一週間もない。社会人として世に出て労働する前にやりたいことはいっぱいあったが身内の不幸という予期不可能のアクシデントで最後の一週が滅茶苦茶になるから何とも言えない。小中高大の友達やらネッ友と社会人直前の飲みをやる事を伏線回収と呼んでたけど流石に老人ホームに入所してた祖母が他界する事を伏線って呼ぶのが不謹慎というくらいの認識はあるので自粛。

 本当は先に5D's感想記事を書きたかったんですがどう書こうか悩んだら一か月経ってたので放置。デュエルリンクスで龍亞使ってフォーチュンレディを待ってるのが答えだと思ってくれ。

 というわけで本題、社会人になるというのを自分でもちょっとビックリするくらい深刻に捉えているのでこれまでの自分が完全にやられたアニメエピソードを十個チョイスしようと思います。ランキングに出来れば良かったんですけど優劣はどうしても付けられませんでした。十個にするのすら死ぬほど苦労しました。では早速行きます。

 

 STAR DRIVER 輝きのタクト 最終話「僕たちのアプリポワゼ」

 青春の謳歌、響く言葉じゃないですか? 過去の輝きに縋り時の流れを否定した自分の父親を殴る、それは蒼い光に傷付けられながらも進み続けた先にあるものなんですよ。タクトが最期にザメクの封印を解くシーンですが、地球の危機であると同時に恋敵を永遠の眠りから救い出すというのも単純な打算とまで言わなくても、少なくても自分の命を懸けてまでやる事かって言われると難しい。でも「やりたい事とやるべき事が一致した時、世界の声が聞こえる」んですよね、その衝動に突き動かされるからこそ彼は青春を謳歌したのでしょう。ヘッドには見えなくてタクトにはまだ見えていたもの、それは「もっと凄い空」なんでしょうね。いくら凄い空を見たって未来にはもっと凄い物がある、それが青春の謳歌を終えたタクトの答えなんでしょうね。東京で歌手になるワコも思い通りに進まないだろうしタクトとスガタも一人の女の子の取り合いで揉めもするでしょう。それでも、この三人はいつでも凄い空をきっと見るんでしょう。

 余談なんですが、スタドラ参戦のスパロボ早くやりません?

 参戦妄想。キャプテンアースはいいのでレガリア君かバディコンと絡んで欲しい。タクトと青葉、スガタとディオで絡んで欲しい気持ちもあるけど両方喧嘩しそうだな。 ヘッドとの戦いが終わってワコのサイバディ破壊した瞬間コンパートメントになって欲しい。

 灼眼のシャナⅢ-FINAL- 第15話「雨中の敗走」

 ここまでサブキャラがカッコいい回あります?いやない。OPカット・特殊EDと時間ギリギリまで使って全てのキャラの見せ場を用意するのは本当に上手いと思うんですよね。アニメ見ればわかりますし原作を読めばもっとわかると思うんですけどここシャナの中でも一番誰がどこで何をやっているかわかりにくいと思うんですよ。それをなんとなく説明しながらキャラのバトルをメインにやってくれるのは単純に嬉しかったので脳裏に焼き付いっちゃったんですよね。ずっと見てたオッサンカッコいい!→シャナとヴィルヘルミナコンビでもシュドナイ止まらないの!?→マージョリーさん復活!!!強い!!!→えっシュドナイまだ止まらないの!?!?!?→ロリとオッサンの新キャラ!逃げる!→あっオッサン死んじゃう……って言う状況が目まぐるしく変わりながらも誰が何やっててどう強いのかがわかるシーンはそうないと思うんですよ。「そして汝ら、友よ……戦うという決断は、そう、きっと間違っていない」というセリフも滅茶苦茶熱いですよね。状況が混沌としている中、戦うという事を絶対の正解とは言い切れなくても間違っていないと肯定するのは優しさなんですよね。特殊EDのu/nは最近カラオケに入ったので当時のオタクは歌ってくれ。

 アクティヴレイド -機動強襲室第八係- 2nd    File7「絶対ピーピング宣言」

 一話くらいは何かギャグ回も挿みたいな……とちょっとズレた考えを一瞬したら反射でこれが出てきました。お父様と口喧嘩するとクールダウンする為にこの回を見るようにしています。やけに映りが酷い箇所からの水着回だな……と思わせて実は盗撮カメラからの視点というのは素直にやられたっていう気持ちになります。あさみのダイハチで学んだ能力をダメな方向に伸ばし続けてるのがありありと伝わって悲しくなりましたね。人間砲弾を外すな、舌打ちをするな。黒騎は雑に見えて大学に通って法の勉強をするし瀬名君も基本的には真面目なのに対し一人だけ常時狂人なのは本当に怖いですよね。射殺しますじゃないんじゃ。ギャグ回として上手く作った上で稲城の伏線を上手く重ねるのも評価ポイント。早く三期をやって欲しい。

 無敵超人ザンボット3 第17話「星が輝く時」

 最終話かここか、もしくは香月達と女子供が地球で目覚めて「どうして一緒に戦ってくれって言ってくれなかった!」ってキレる回か結構悩みました。最終話の最後の市民が宇宙人の生き残りを殺すために集まったって事を聞いて呑み込めるかそんな話となった結果こっちが決め手になりました。

 例えば宇宙太の特攻シーン。催眠の事は横に置いて、自分はもう生き残れないと思ったら特攻への決意が出来るというのは決してわからない話ではないでしょう。最後に残った時間を仲間の為に使うというのはよくあると言っても過言じゃない話です。では、戦士でもなんでもない少年が周囲を巻き込むいつ爆発するかもわからない爆弾にされたらどうするでしょう。浜本は最期を格好つけたいと言いました。そういい人々から離れていく浜本を止める事は出来ない、爆弾を取り外す事は出来ないのだから。しかし、みんなの為、格好つける事を出来てもそれは最期まで持たない。父さん母さん、なんでもいう事を聞くからと叫び人の元に戻ろうとし、それを周囲の人間爆弾に止められ、その時の爆発。サブタイトルをこんな回収するか普通!? 一見普通にカッコいいサブタイトルだからこそ余計にビックリする。いくら戦っても友達一人が死ぬ所を無力に苛まれながら見るしかない、なんて哀しい。せめて最終話では報われて欲しい。

 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第十三話 テレザート上陸作戦・敵ミサイル艦隊を叩け!

zinsei-zinsei.hatenablog.com ブログ記事一本丸々書いた。絶対ガトランティスと和解出来るって確信はここからだったのでそれ含めて評価したい。

 遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX  TURN-164「受け継がれしサイバー・ダーク・ドラゴン」

 十代とクロノスの恩返しデュエルも勿論名作なんですが本当にGXという作品の肝はここだと思うんですよ。ひっさびさにガッチャ!をしたのはクロノス戦ですが十代のテーマがひっさびさに流れたのは実はこの回なんですよ(人生調べ)。幼き時代パワーボンドで勝利を確信したと思ったら実は続けたら負けていたという苦い記憶、ヘルカイザーとなりサイバーダークデッキを簒奪した話、ヘルカイザーにボコられながらもリスペクトデュエルを放棄しなかった話、全ては翔がサイバーダークをヘルカイザー以上に使いこなす為にあったんですよね…… 自分の兄のデッキを自分流に改造し、アニキの精神でデュエルをし、ヘルカイザーが敗れるはずだった相手に勝利するのは完全に成長なんですよ。やっぱりユベル編での鬱屈とした所が長かったからこそこの圧倒的な成長と強さが刺さるんですよね。未来への希望溢れるしだからこその十代のテーマなんですよね。それはそうと最終決戦の時の介護はちょっとキツかった。好き勝手生きて早死にしたいとかいう人間、ヘルカイザーを反面教師にしろ。

 ストライクウィッチーズ2 第六話「空より高く」

 外から見ると完全に神話だし、それの内側を見ると完全に人間の物語なんですよね…… エイリーヌのオタクとしてこれ以上ないエイリーヌ回だしこれ以上ない二人の断絶なのがあまりにも苦しい。WW2018のペリーヌとサーニャのページ見ましたか? 送り出す人間と帰ってくる人間なんですよ。

 本編の話しましょう。改めて未来予知で絶対に攻撃に当たらないって能力を見せるエイラ。だからこそ守る為のシールドが十分じゃなく、愛する人を守る為の盾になれないって諦めてしまう事と、来てほしいから諦めないでっていう二人の関係滅茶苦茶良くないですか? あそこで背中を押すのが宮藤なんですよね。ネウロイを倒した後の反動で空の彼方へ飛んで行きそうになってしまったサーニャの手を取れるのは未来予知が出来るエイラだけなんですよ、例え宮藤のシールドでサーニャを守っても手は取れない。本当に運命なんだよなぁ。Sweet Duetだけを流し続けた後に額をくっつけた会話も本当に奇麗、何度も言いますが外から見ると完全に神話なんですよ。でも、あの二人にとっては頑張りに頑張ってギリギリで勝ち取る事が出来る現実なんですよね……

 それはそうと、やっぱり無茶苦茶ですわ……って呟くペリーヌがこの二人の距離感って感じしますよね。

ブレイブウィッチーズ 第十三話「ペテルブルグ大戦略

 好きだったアニメキャラは数いるし、思い返せばあれはガチ恋だったなぁみたいなキャラも数えれば片手では収まりそうにありませんが、そういう言葉を理解した上で初めて恋に落ちた……って実感させられた23分はこのアニメでのエイラ・イルマタル・ユーティライネンなんですよね。

 501と502の共同作戦!とか銘打つ割には501側少なくない?って気持ちもあります(設定上仕方ありません)が、それでも二人の502への溶け込み方は見てて楽しかったですよね。伯爵と下原にキレるエイラとかサーシャと意気投合するサーニャが好きです。講義でエイラの抽象的な言葉をひかりだけが理解してるの、感覚が近いんでしょうね。いつもっちゃあいつもですが今回は特別菅野は酷い目に遭ってた気がしますね。そして戦闘シーン、二人の夜間戦闘技術を盗むっていう目的もあったので参加メンバーがそこまで能力的に強くないっていう所もありますが、それでも二人の格の違いがわかる。最後のエイラのスナイプに完全に惚れました、見終わった後色々読み漁ったらオーロラの最終決戦の時と似てる!ってなって更にテンション上がりました。何度見ても顔がいい……俺もエイラにちょっと変な教え子みたいなノリで覚えられたい……

 神さまのいない日曜日 #3

 オタクは初めて見た退廃的世界観の作品を親だと思う習性があります、なので僕はこの作品を親だと思っています。

 不死身のハンプニーは死にたくないではなく幸せに死にたいと願ったっていうのが悲しいですよね。アルビノでひ弱、気を抜くとすぐ死んでしまうような人間が不死を与えられてどう思ったんでしょうか。おまけにもう二度と子どもが生まれない世界で子どもに見送られたいって願ってしまった罪深さ、本当に哀しい。そんな男に対し子どもと友人の前で安らかに死ねるっていう幸せが本当にあったのは良かったです。世界を救いたいっていう自分の夢の為に死者としてでもハンプニーと一緒に旅をしたいって願いを諦めたのはアイにとって呪いであり決意なんですよね。最終話でのアリスとの対面もここでの選択故の苦悩なんですよ。それでも、ひとしきり泣いた後に世界を救いますって言いきるアイのかっこよさといったらないですよね。

youtu.beしっかしこのアニメのEDの入り方は全部芸術だと思うんですけど、三話はマジで格別だと思うんですよね。人選EDへの入り方が上手いアニメランキング堂々の第一位です。

 刀使ノ巫女 第15話『怠け者の一分』

 月色花火回。刀使の好きなキャラソンは月色花火とLast Regretです。テンポよく話を展開しながら二人の関係や薫の信念が描かれるのは見てて楽しかったですよね。というかみにとじの違法労働っぷり見たら怠け者扱いされるの可哀想じゃありませんか!? 誰よりもしっかりと考える上で誰よりも決断が速いのが益子薫なんですよ。怠け者扱いされているのがどんどん可哀想になってきた……

 本題はやっぱり燕結芽の墓に参る皐月夜見です。正直に言うと僕は見る目もなく描写を見落とし続けるカスオタクなのでこの回までずっと皐月夜見を自我とかも特にない操り人形のように思っていたんですよ。だからこそ、あの燕結芽の燃え尽きた最期を「幸せでした」って言い切る強さに完全にやられちゃったんですよね。きっと皐月夜見は燕結芽と出会わなくても同じような最期まで走り切ったでしょう、それでもその道を照らしたのは燕結芽との出会いなんですよね。仲間であっても理解されない事を同じく抱えた、ノロの力に頼らなければ舞台に立てなかった二人だからこそ見れる景色っていうのの証明が十五話でのこの墓前のシーンなんですよね…… アニメ本編でも数ある燕結芽と皐月夜見の絡みの中でもこれが一番……え?アニメ本編での会話0?またまた~

 

 もうちょっと時間かけて書きたかったんですが、今これ書いてるのが3/31の二十二時なので終わりです。仕事が怖い。社会人と学生時代じゃあアニメの見方も変わると思うので、働きながら今までと違う視点でまたアニメを楽しみたいですね。やっぱりもっとオッサンキャラ活躍!とか言う様になるんでしょうか? 見る本数をどこまで減らさずにいられるかというのを取り敢えず社会人一年目の目標にしようと思います。